ダ―チャ・マライーニの来日の報告2 東京

    ダ―チャ・マライーニを日本に迎える会 事務局 宮澤・レーン事件を考える会

到着した11日は駐日イタリア大使から大使館での夕食会に招待されました。

翌12日は新宿・常圓寺(宮澤家の菩提寺)を訪れ、ダ―チャに会うために広島から駆け付けた宮澤弘幸の姪と宮澤弘幸が眠る供養塔に花を供えし、お参りしました。その後の歓迎交流会には約80名が集まり、考える会の代表幹事唐渡興宣が「迎える会」を代表して挨拶しました。学生たちも少なからず参加していました。ダーチャは宮澤弘幸の記憶や昨年上梓した「Vita Mia (わが人生)」に関して語りました。

「日本は、子供の時期、8年間を過ごした大切な場所であり、その後の未来を創る礎の一つともなった。                                            
戦争中は敵国人として収容所に収容され大変な経験をしたけれども私たちの敵となる存在は官憲であり、一方、外にいる日本人は皆、私たちの側にいてくれたということを知っていた。宮澤弘幸は優しく誠実な人で、決して理解不能な嫌疑をかけられる理由はまったくない」と、この事件を当時京都で知ってとてもつらい思いをしたこと、そして文化、文学への深い思いを語ってくれました。

夜はイタリア文化会館でフォスコ・マライーニ賞(日本語で書かれたイタリアに関する優れた著作に対して贈られる賞)授賞式に参列し、ご挨拶されました。

この日夕方、唐渡代表ら「迎える会」のメンバーはイタリア文化会館館長との面会がかない、ダーチャ来日の経緯などを伝えました。