レーン夫妻墓前礼拝が北光教会主催で行われました。

毎年、北光教会員だった1966年に亡くなられたポーリン・レーンさんの命日7月16日ごろに行われる墓前礼拝が行われました。ハロルド・レーンさんは1963年8月7日に亡くなっています。お墓には生まれてすぐ亡くなった長男のお墓とレーン夫妻の墓石が並んでいます。墓前で北光教会の指方牧師が説教をされました。「毎年レーンさんの墓前に集うことは平和の大事さとかつて戦時中に犯した教会の罪を考えるいい機会であります。この何十年、そして最近を見ても戦争はいつも安全、開放というような名のもとに起こされます。私は二つのお墓は聖書の十戒の2枚の石盤を思い起こさせます。十戒には人は殺してはならない、盗んではならない、人のものを欲しがってはならない(他人の土地をほしがってはならない)と書かれています。戦争をしてはならないということです、武力を持つということはどこまでも戦争が続くということです。力を捨てるということは最も平和を作り出していく力ではないでしょうか。大切なことは互いに愛することです。戦時中に自らに起こった不幸な事件のことを誰に言うことなく札幌の地で亡くなられ、札幌にこうしてお墓があることはレーン夫妻が札幌を愛し、札幌に住む私たちを愛しておられたことだと思います。」と。

戦後北大生であったUさんは友人たちとよくレーン家を訪れ、お茶やクッキーをごちそうになったそうですが、ハロルドさんは「汝の敵を愛せよ」という言葉をよくおっしゃったそうです。まさに レーン夫妻の愛の大きさだと思います。              

レーン夫妻と長男ののお墓
お話しされる指方牧師

  指方牧師の説教を聞く参加者