今年も秋晴れのもと、北大に宮澤・レーン事件を訪ねました。

毎年秋に行っている「北大ピース・ツアー~宮澤・レーン事件を歩く」が今年は10月22日(土)の午後に行われました。前日の予報と違って当日は汗ばむほどの陽気でした。

参加者10数名、北大に「案内板とモニュメントの設置を」と申し入れた直後のツアーで、初めての参加者にはとりわけ大きな感銘を与えたようです。

クラーク像―古河講堂―聖蹟碑のところでは、札幌農学校のリベラルで民主主義的な学風が次第に国家主義に組み込まれ、日中戦争の前年の1936(昭和11年)には北大を大本営にして陸軍特別大演習が行われたこと、事件はそうした歴史的な背景のもとで引き起こされたことを学びました。

総合博物館では 昨年12月から今年1月末まで行われた「宮澤・レーン事件特別展」の説明を受け、生き続ける札幌農学校の精神を展示を通して学びました。

外国人教師官舎跡では戦後再来日したレーン家によく出入りしていた幹事の一人から、事件の顛末と「心の会」のとてつもなく大きな意義について説明を受けました。

北大予科校舎跡では、宮澤弘幸が北大で青春時代を謳歌し、北大生の課外活動団体「文武会」の理事として、また弁論部で活躍したことを聞きました。

私たちはここで学んだことを力に、12月の集会を成功させようと誓い合いました。

クラーク像の前で北大の歴史を聞く
官舎跡でクラーク、新渡戸に始まる北大の精神を引き継ぐレーン夫妻などのが外国人教師と宮澤ら北大生、中国人留学生らの交流が在ったこと、レーン夫妻の人柄を聞く
宮澤が学んだ北大予科跡地で宮澤が北大生の課外活動団体「文武会」の理事として、また弁論部で活躍したことを聞く

官舎跡にモニュメントを要請する北大への申し入れに対する賛同署名を継続します。

8月15日北大へ外国人教師官舎跡に案内板、モニュメントの設置を申し入れましたがまだ返答はありません。そのため賛同署名を継続して続けています。御協力をよろしくお願いします。